トレンドのおすそわけ~人生100年時代「高年になったら何を着る?」~
「高年になったら何を着る?」は
先週の日経新聞日曜版 The STYLE/Fashionに
英Vogueにて活躍していたジョー・エリソン
(現在はFinancial Timesファッションエディター)の記事。
先日も「人生100年時代について」お話をさせて頂いたのですが
日本の社会は、和を尊ぶあまり、出る杭にならず
なるべく目立たないようコツコツと活躍するのを
良しとしてきたため
ファッションに関しても皆と同様に見えることを
求められた時代が長かったと思います。
いざ、副業を認める世の中に、「個」の時代に移りゆく中で
自分らしく自分自身をアピールすることが
途端に難しく感じ、自分らしさとは、なに?
と自問自答する中高年が増えているのではないでしょうか。
「もう、着飾ったってしょうがない」とか
「別に今さら色気づく必要なんてないから安物でいいんだよ」と
自分自身を半ば諦めてしまう。
まだまだ、これからが人生のお楽しみどころなのに
人生100年の時代なのに!
先日、クリスチャン・ディオールのメゾン・ディオール店
VIPルームにてパーソナルスタイリングイベントを
担当させて頂きましたが、
パーソナルスタイリスト®協会メンバーと共に
ご存じのように夢見心地のお洋服たち
そして、お客様を包む、ゆったりとした時間の中で
丸一日、ワクワクした気分での仕事となりました。
私にとってクリスチャン・ディオールとは、
高貴なお洋服でありながら
小さい頃に読んだ本の主人公
「ハリスおばさん」無しには語れません。
「ハリスおばさん、パリへ行く」という
清掃員をして、お金をコツコツ貯め
様々な人間模様を描きながら
パリのクリスチャン・ディオール本店で
ハリスおばさんがドレスを購入するお話(簡単すぎ?)
子供心に
クリスチャン・ディオール+パリ=大人(が仕事して得たお金で)
そんな方程式が出来上がっていました。
何が言いたいかというと
本の表紙を見てお分かりのように
ハリスおばさんは、おばあさんに近い年齢に違いないのです。
ファッションに年齢なんて関係ありません。
なにかを手に入れたいと願い
いつまでもワクワクし続けるからこそ
若くいることが出来るのだと思います。
ちなみにディオールの新しいデザイナーで
クリエイティブディレクターのマリア・グラツィア・キウリは
1964年生まれ
ディオールらしさにストリート系を取り入れた
年齢を感じさせない新しい感性の持ち主
Christian Dior 2018 collection
ユニクロもプチプラも上等!
でも、常にワクワクできるファッションは
ほんの数回、飲みに行く機会(?)を減らすだけで
手に入るかもしれません。
そして、自身の消費がどのように世の中に還元していくのか
高年が景気を支えていく陣頭になるべきなのかもしれません。
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