★トレンドのおすそわけ~茶道を学ぶビジネスパーソン「日日是好日」~★

 こんにちは! パーソナルスタイリスト協会代表理事の 五十嵐かほるです。 

日経新聞夕刊に茶道を学ぶ ビジネスパーソンが増えているとの記事から 

邦画『日々是好日』のヒットと原作者である 

森下典子さんのインタビューも掲載されていました。 

情報を常に浴びている現代人が 頭を空っぽにして

「無」になる時間をつくるために 茶道を気軽に学べる場所がオフィス街に出来ているのだとか。

 目の前にある「型」に集中するからこそ 「無」になることが出来る。

 四季の移ろいに五感を研ぎ澄ませることの素晴らしさと 日本文化の奥深さを再認識できるのだと。


『日々是好日』を鑑賞した後で 今は亡き、茶道の師匠に無性に会いたくなりました。 

先生は、満州生まれのお嬢様育ち。 粋でウィットに富んだ、とても美しいひとで 

「先生って何故そんなにお綺麗なのですか?」と 姉弟子が聞けば

「生まれた時からだから知らないわ」 とさらりと応える(笑) 


 セーラー服姿の14歳から大学受験前まで 神楽坂は筑土八幡に程近い先生のご自宅に通い 

途中3年程の空白を経て、成人してから 再び表千家の門をくぐることになりましたが 

すっかりお作法を忘れてしまっただろうと思っていた身体が 

見事なくらい自然と動くことに、不思議な感覚を覚えたものです。 

本編中にも「習うより、慣れろ」と先生の台詞がありましたっけ

表千家の茶道の先生役で出演された、故・樹木希林さんは 

ご縁あって何度かお目に掛かったことがあるのですが 

この映画の役どころにピッタリな、達観された物静かな方でした。


 本当に惜しい方を失くしてしまったと思います。 

勝手な思い過ごしかもしれませんが 彼女の演じたように茶道の先生って 

意外と畏まっていない粋でCuteな方が 多いのかもしれません。 


礼儀もそこそこの甘えた弟子でしたが 
先生と茶道から学んだのは『間合い』と粋な着物の着方 
そして、正に「日々是好日(にちにちこれこうじつ(にち))」 の考え方だったと思い出します。 


中国の唐未から五代にかけて活躍した 雲門文偃 禅師の言葉 
嵐の日であろうと、何か大切なものを失った日であろうと 
ただひたすら、ありのままに生きれば全てが好日 


前の現実が喜びであろうと、悲しみであろうと 
ただ、今この一瞬を精一杯に生きる 多忙な中でも、
雨のにおいや木々を渡る風を感じ 
十二支や二十四節季に合わせた生活の設え 旬の物をいただく
今日着用する洋服のコンセプトを考えてみる… 


毎日の生活の中で日々を大切に過ごしていきたいですね。  


STYLE FACTORY TOKYO

「衣・食・住・美のブランディングプロデュース」それが、スタイルファクトリーの仕事です。 パーソナルスタイリスト®によるファッションスタイリング・コーディネート クリエイティブディレクション  教育・企業研修

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